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Channel: 屋根裏部屋のグダグダ文化論
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LIVE REPORT:山本恭司 100YEARS PREMIUM LIVE @CLUB CITTA'

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いやはや、非常に充実した3連休でありました。

まずは上野で…

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こんなとこ行ったり…

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こんなとこで…

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食事しながら楽しくお話したりで、時間があっという間に過ぎました。

それから急いで川崎へ移動、宿のチェックインを済ませて会場へ。

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大勢の人が並び、全部入り切ったら開演時間ギリギリというか、ちょっとオーバーしてたんじゃないかな?そりゃね、恭司さんの60歳+デビュー40周年=100年というスペシャルなライブでゲストも豪華だからね~。立見も出るくらいでギッシリになった場内は熱気に包まれ、約10分押しで開演した。

まずは恭司さんの後ろ姿のシルエットが大きく映され、聴きなじんだ「PRELUDE」のフレーズが。そして既に案内されていたリズム隊…ベースはWILD FLAGの満園庄太郎、ドラムは元NOVELAの西田竜一に加えて、もう1人のギター…そう、斉藤光浩の姿が。この流れだと「あの曲」という予想は大きく覆され、「HEART'S ON FIRE」から始まった。恭司さんの歴史をたどっていくというコンセプトから、まずはBOW WOWの楽曲がオリジナルのギター・コンビで…それだけでも感動もの。続く「SILVER LIGHTNING」でのバトルも素晴らしく、改めてこの2人のコンビネーションの見事さを思い知った。で、3曲目にしてもうライブが終わりかと思うような「THEME OF BOW WOW」。観客との掛け合いも見事に決まって大きく盛り上がった。

さて続いてはキーボードの石黒彰が呼び込まれ、その後に登場したのはなんと寺田恵子。そう、説明不要のSHOW-YAのヴォーカルだ。まずはAC/DCの「WHOLE LOTTA ROSIE」を歌う。いつも洋楽カバーはイマイチな感じがする彼女だが、今回はなかなか良かった。そしてSHOW-YAの曲をやるとのことで、スローなアレンジの「限界LOVERS」。間奏の石黒さん、エンディングの恭司さんのソロが見事。そして寺田さんの歌声もいつものこの曲と違った味わいがいい感じ。

さて寺田さんが退場した後は、まずドラムが交替。もう恭司さんとは長い付き合いになってきた、今や女子大生の川口千里。そしてギターをもう1人ということで呼び込まれたのはGALNERYUSのSyuだった。そう、Bの後にいきなりVが来るのじゃなく、恭司さんの交友関係を披露していくのも今回の楽しみなのであった。
まずは「SIGNAL FIRE」で2人のギターの掛け合いから庄太郎氏・千里ちゃんのソロも入り、それだけで聴きごたえ満点。恭司さんとは年齢もキャリアも離れたSyuだがそのプレイには既に風格すら漂い、互角に渡り合っていたと思う。2人が同時期に右手首を骨折した思い出話なども挟みながら、「泣きのギター対決」ということでジミヘンの「LITTLE WING」を。速弾きだけじゃなくて泣きも見事なSyuの懐の深さを知った。
Syuが退場した後は、千里ちゃんをフィーチャーしてのインスト2曲。まずはドラムソロからの「SPANISH PIRATES」、そして「MOTHER OCEAN」。恭司さんのギターが見事なのは言うまでもないが、千里ちゃんも激しい曲・ドラマティックな曲を叩きこなすドラミングが圧巻。

続いては最近の活動の中心である「弾き語り・弾きまくりギター三昧」の弾き語りの部を再現した「I'LL WAIT A LIFETIME」。多重録音エフェクターを駆使してのギター、そして歌が見事。
そしてこのセクションで呼ばれたゲストは、なんと織田哲郎。そう、90年代に次々ヒット曲を量産したあの人。まずは渋く「AFTER MIDNIGHT」、続いてはヒット曲「ボンバー・ガール」。近藤房之助のパートを恭司さんが歌ったのだが、意外なゲストと選曲に場内が大きく沸いた。

次はどういう展開で来るのかなと思ってたら、「BIRTH」が流れ、「え?じゃああの曲?ライブで滅多にやらないのに」思ってたらまたもや予想が覆され、「PLAY FOR THE NIGHT」…そう、WILD FLAGの2作目の曲だった。バックは序盤からの満園・西田コンビのみ。しかしこの曲も珍しいんじゃない?WILD FLAGセクション2曲目はお馴染み「GOING ON」で、庄太郎氏が今回のために作ってきたという旗…いつもは黒だが恭司さん還暦にちなんだレッド・フラッグ(日本語にすると危ないよね)を振り回し、ベースのネックからの炎の演出も決まって、ここでまた場内は大きく沸いた。

さて、ここで更なるゲスト…皆さん待ってましたのキーボード・厚見玲衣登場!そして「PREMONITION」が奏でられ…次なる展開にもう大多数の皆さんが期待を膨らますことに。そして待ってました、ヴォーカル・人見元基登場!出てくるなり凄まじいシャウトを轟かせ、これでハートを鷲掴み。今までのパターンだと「あの曲」に続くと思わせて別の曲に行ってたが、今度は定石通りの「HURRICANE」だった。疾走するリフから大迫力のヴォーカル、恭司さんと玲衣さんのソロバトルと聴かせどころ満載のこの曲、今まで何回か聴いてきたのとリズム隊は違うが、いつもに負けない完成度でバッチリ決まった。
そう、やっぱりVOW WOWは恭司さんのキャリアの中でもひときわ輝いてたから、最後まで取っておくよね~。
続くは元基さんからのリクエストということでちょっと異色なバラード「I'VE THROWN IT ALL AWAY」。これがまた元基さんの歌声が凄くて…随所で入ったシャウト、相当なハイトーンだったんじゃない?たとえ今が「本職」じゃなかろうが服装が普段着だろうが完全に「主役」になってしまうのがこの人の恐るべきところ。そして「SHOT IN THE DARK」がぶちかまされ、とりあえずの本編は終わった。

さあアンコールで、出演者全員がステージに上がる。更には恭司さんの音楽人生では欠かせない人ということで呼ばれたもう1人のゲストは…佐野史郎!昔の思い出話を交えつつ、なんとギターを構えてきた。そして披露されたのはレッド・ツェッペリンの「ROCK AND ROLL」!歌は寺田さんと元基さんが交替で歌い、間奏のソロ回しが凄くって…厚見→庄太郎(ハーモニカ)の後はギター・バトルが。Syu→織田→恭司→佐野(!意外に上手かった)→光浩と続いて石黒さんのキーボードで終わり、元基さんメインで寺田さんがハモる3番。最後のドラムソロも2人のバトルという、まさに圧巻!圧巻!
さてこれで終わらず、恭司さんが最近のソロライブで毎回ラストにやってる「HEAVENLY」を1人で。人生の終わりがテーマのインストだが、希望を持たせた曲ということで場内を温かい音色で包み、美しい余韻を残して全編が終了した。

休憩なしぶっ続け(あの場内の様子じゃ休憩なんか取れっこない)の3時間だったが、非常に盛りだくさんで充実の内容だった。恭司さんの歴史と交友関係のダイジェストといった趣だったが、どのセクションも見どころ聴きどころたっぷりで全く飽きさせなかった。大した演出もないのに演奏と歌と楽曲で聴かせる、これが本当のロックなんだぜ。
今回は恭司さんのギターがどれだけ素晴らしいか、よりも、どれだけ素晴らしい音楽を作り出してきたか、が味わえた感じだった。本当に素晴らしい記念のライブであった。

願わくば、元基さんと厚見さんの還暦記念、そして恭司さん100歳記念の場にも立ち会えることを楽しみにしております!

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