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Channel: 屋根裏部屋のグダグダ文化論
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LIVE REPORT:「激突!昭和歌謡!」(風船うさぎ/中之島花子と渋皮ボーイズ) @心斎橋DOORS in HEAVEN

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一応、Facebookでは!飽きられた話し!(*^^*)ちゃうわ、走り書きしてたんだけど、やっぱり全体公開のブログでも紹介しておきたくなって、こういうことに。

年末はいろんな行事が被り、ライブもそうで、下山武徳的夜会とか朱音さんとかもあったんだけど、今回はこちら。
元々今回の主催である中之島花子さんは、中嶋一晃さん率いる浪漫座別館の「ひな」としてその存在を知り、CD買ってライブにも行ってたんだけど、彼女の産休のためにそちらのバンドは活動休止、出産後も他のメンバーの事情等でその後は1回しか復活していない。
で、彼女は「中之島花子」として昭和歌謡を大胆にアレンジした活動をメインにし、そちらも楽しいので何度も足を運んでいるのだが、ここ何年かでオリジナルをやる「赤坂タカシとニューコパカバーナ」(こちらでは「ひな」名義)、一応別人格として、昭和歌謡のハード・ロック・アレンジ「大和川さくら」、演歌とプログレの融合「天龍寺蘭子」と、非常に多彩でアグレッシブに活動している。

実はこちらも、先月見に行く予定にしてたのだが、私が風邪をひいてダウンしてしまったために見れなかった。だから待望のリベンジということになる。

それでは早速。

中之島花子と渋皮ボーイズ

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いきなり、今人気沸騰中の映画「ボヘミアン・ラプソディ」にあやかって、「WE WILL ROCK YOU」という、今までにないスタート。もちろん?全員がチョビヒゲつけて(笑)。それに続くは「真っ赤な太陽」って、もうここから尋常ではない。
やる曲は私が小・中・高の頃になじんだものばかりなんだが、それらをジャズやボサノバやブルースにアレンジしてしまい、ただ奇抜なだけでは終わらないのがこの人たちの良いところなのだ。
今回もスローなボサノバ調の「UFO」にはたまげたし、更には「赤いスイートピー」をレゲエにするって、どうですか?
今回は両バンドがオリジナルも1曲ずつやるということで、こちらのブルース調の曲、なかなか良かった。
そして最後は「リンゴ追分」…初っ端のクイーンを除けば美空ひばりでサンドイッチにしたループ構成なんですね。

風船うさぎ

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こちらは同じく昭和歌謡でありながら、原曲を大きく崩さないストレートなアレンジで。ただ、あの時代の歌謡曲はホーン、ストリングス、コーラスの占める割合が大きいから、鍵盤さんが大変なことになるようで…
また、コーラスはドラムの人が取っていたが、これが見事。ついでに、ドラムの人とヴォーカルさんの漫才みたいなMCも楽しかった。
曲は大半よく知らなかったのだが、やはりあちこちで流れていたのであろう、懐かしい気分になったし、「他人の関係」は一青窈のバージョンに慣れている分、「元はこんな感じだったんか」と、逆に新鮮に思えた。
なお、こちらのオリジナル曲も良い感じだった。

そしてアンコールは、なぜか大和川さくら、そしてテキーラならぬ芋焼酎?さんを迎えての「ロックンロール・ウィドウ」。こちらも犬神サーカス団のバージョンになじんでいたのだが、「元はこんな感じ」が新鮮で、楽しくこの夜の締めくくりとなった。

…現在進行形のジャンルとしては、もはや「歌謡曲」というのは絶滅危惧種というか、何せ新しい人が出てきてないし、昔からの人でも、沢田研二は昔の曲はちょっとしか歌わないらしいし、岩崎宏美も昔のようには歌えない。そもそも「J-POP」という言葉が出来てからは過去の遺物にされてしまったのだ。
でも、それこそ正倉院宝物のようにいつまでも輝きを失わず、時折TVで昔の映像が流れると懐かしい気分になるし、今もこうして素直な形、ひねった形と、表現方法に違いはあっても歌い継いでいく人たちがいるのだ。

徳永英明あたりは選曲がベタすぎて興味も惹かれず、それなら思いっきり古い曲を選んだ井上陽水や遊佐未森の方が面白いと思うんだが、実は人見元基さんでさえそういう歌はちょいちょい歌ってるし(選曲が渋皮と結構被ってる)、日本のメタル、プログレも歌メロは歌謡曲なものが多いから、形を変えながらも現存していると思えばいいだろう。

また「日本の伝統文化」的な話になってきたようで、「しつこい!」言われても困るのでこの辺で!

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