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Channel: 屋根裏部屋のグダグダ文化論
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無茶します!ブランニュー&アライブ、怒涛の2日間まとめてレポ!

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 本当は1日ずつレポする予定だったんだけど、昨日の朝は疲れを少しでも抜くために休養してたので、そのツケが今日に回ってきました。今日・明日で別々に書いてもいいんだけど、今回は勢いで一気にいきます!

 まずはこっち。

イメージ 1

 6バンドしか記載されてないけど、8バンド出演。毎年のことながら足の痛みと空腹に対する忍耐力が要求されるイベントなんだけど、今回もまた濃い~顔ぶれだから耐久レースは覚悟してた。そしてそれは予想通りになった。

Adrastea

 まずは名古屋からの、女性ヴォーカルのバンド。予備知識がなかったから予習のために3曲入りシングルを購入して既に聴いていたが、これがなかなか良かった。よくあるメロスピ系と言われればそうだけど、歌にも演奏にも何だか「これは!」と思うものを感じ、それは今回のライブでも良い方に感じ取られた。まだまだ発展途上ではあろうが、伸びしろは十分ありそうだし、これからに期待出来そうだった。

ROSARIO ARK

 滋賀のバンドで、大阪でも人気上昇中。パワフルな女性ヴォーカルと剛直な演奏が見事にマッチしてて、もう何回か観てるが、日を追うごとにパワーアップしているように思った。

Red-rum

 元VOLFEEDのヴォーカル・山本朋子を擁する東京のバンド。実は8月に大阪での初ライブが同じ場所であったんだけど、その時は体調不良で観れず悔しい思いをしてたので、今回はリベンジとなる。VOLFEEDのCDでも味わえた赤尾さん直系のパワフルな歌声は、こちらも既に入手してた3曲入りシングルで「相変わらずええ感じやな~」と思えたんだが、生で聴くと更にそのパワーはより確かなものに感じられた。むしろ昔より凄みが増してたような。また演奏陣も特にオルガンがいい感じで、それじゃまんまTERRA ROSAやん、とも言えそうだが、単なるフォロワーに終わらない個性も発揮しており、個人的には今回最大の収穫だったと思う。

EMERALD AISLES

 ギタリスト・三谷哲也率いるこのバンド、メンバーの入れ替わりが激しくて特にヴォーカルはこのところずっとゲストを迎えてなんだが、今回はDEAD EYED SPIDERの千田忠彦。はい、ここ数年JILL'S PROJECTでも歌ってる人です。しかし、ちょっと前に迎えてたBLINDMAN(当時)の高谷さんと言いこの人と言い、三谷さんのギターにはこういう野太い声が合うようで。三谷さん自身のギターも速弾きが目立つとはいえ、よくあるネオ・クラシカル系とは違ってもっと野性的なものがあるのも好印象。

WINDZOR

 このイベントではほぼ常連で、私もこちらからのお誘いで来たのだが、例によってヴォーカル・Kinoppyのマシンガントークで始まり、サンタの衣装に身を包んだメンバーが登場して演奏が始まった。今回のサポート鍵盤はakkoさん。彼女の鍵盤がまたこのバンドとは相性がいいみたいで、前からいるかのような馴染みっぷり。以前、私が無理言ってお願いしたBLUE SYMPHONYのライブでは複雑なインストもこなしてたし、その多才さには舌を巻くばかり。そしてハイテンションな喋りと打って変わったパワフルなKinoppyの歌声も、ここ数年の躍進ぶりで更に自信を増していたように思う。

CROSS VEIN

 今回唯一メジャーデビュー済みのバンドなんだけど、透き通った女性ヴォーカルと洗練された演奏のメロスピ系バンド…最近よくあるタイプのバンドやな…ただ、良くも悪くも「毒気」が感じられず、逆にその点がメジャー向きなのかもしれないが、私にはガツンとくるものが感じられなかった。
 で、実は私、1曲目が終わったら外に出てしまったんです。別にこのバンドが悪かったわけじゃなく、狭い会場に人がいっぱいで息苦しくなってきたので、ちょっと休憩しに。つーか、WINDZORが終わった時点で退却すら考えてたくらい体の方が辛くなってきてたんだけど、次は観とかんといかんから思ってもう少し残ることに。で、CROSS VEINはラスト1曲もどうにか通して聴けた。
 ※外で「今やってるバンド、何?」と聞かれて嘘を答えてしまいました。「サンク・エレメント」じゃございません、「クロス・ヴェイン」ですm(__)m 最近は女性ヴォーカルのバンドが多すぎてよくごっちゃになってしまうんです…

CRYING MACHINE

 今回、男性ヴォーカルのバンドはさっきのエメアイと、このクラマシだけ。で、ご存知の方も多い通り来年2月で解散が決まってるので、もう残された時間は少ないし、今観ておかないと後悔するからと、ちょっと踏ん張ってみた。いい感じで人気も上昇してたし、今回もそれだけ盛り上がってたから本当に勿体ないと思う。2月のワンマンも、出来ることなら行きたいな。有終の美をこの目と耳に焼き付けておきたいから。

 …えー、次はPerpetual Dreamerだったんですが…私の体から発信され続けてたNGサインがピークに達し、遂にここで退却となりました(T_T) 別にパペドリが観たくなかったわけじゃないんですよ。そりゃアイドルちっくなノリとか野暮ったいふるまいとか、苦手な部分はあったけど、先月のメジャーデビュー決定後初のライブでは一皮むけた感じで凄くええ感じに思えたし、だから観たいことは観たかった。でも翌日もあるからと、涙をのんでの退却だったんです(ほんまかいな)。

イメージ 2

 続いては翌日のこちらです。

 本当は10月に開催されるはずだったんだけど、台風で流れてしまってその振り替え。ただ、その時予定されてたバンドの大半はスケジュールが合わずに今回はほとんど違った顔ぶれになっていた。でもね、やっぱりこの日はAZUMIさん復活と吉田レオさんや岡垣さんを拝みたいから、今日のことはあんまり考えずに来ちゃいました。

ミユキニシューラ

 10月に出るはずだった女性バンド「BEAM」のギタリストのソロ・プロジェクト…なんだけど、実態はBEAMからヴォーカル抜いてギタリストが歌う形になっただけとのこと。でも、派手さは無いものの実直な歌と演奏はなかなか良かったと思う。ギターも歌も特別上手いというわけではないが味があったし、リズム隊もしっかりしてていい感じだった。

SCRUM SYRUP

 スラッシュ系だけどラップやレゲエも取り入れたようなバンドだったが…すいません、私には合いませんでした。なのでちょっとホールから出てましたm(__)m

VARMETALON

 出番は早いけど、今回の主役・AZUMIさんのバンド。彼女とはかれこれ4年くらいの付き合いになるのかな?その割には先月の金谷さんのEBONY EYESの時にコーラスで出演した時初めて彼女の歌声を聴いた…というのはその時にも書いたけど、メインで歌う姿を拝むのは本当にお初で、それがこういう形でってのは複雑な心境だった。
 前回は濁した書き方だったけど、ズバリ書いちゃうと彼女は事故で右腕を失い、私でも同じ目に遭ってたらこの世の終わりみたいに落ち込んでたろうに、女性とあれば余計にそれがどんなに辛かったことかと思えば、それを知ってしばらくはFBでも彼女の投稿に何もコメント出来ないくらいだったから。
 でもこうして人前で歌おうという前向きな姿勢には涙が出そうなくらい胸を打たれた。TERRA ROSAとかMARINOとかのカバーを歌ってたんだけど、その歌声は力強くて凄く気迫が感じられた。彼女を応援しに来たのに、こちらが励まされた気持ちになったくらいだった。

秀光

 またまたスラッシュ系。さっきのと違ってもっとエネルギッシュでカッコ良かったんだけど、あの爆音には今の私の健康状態では耐えられず、またもやホール外へm(__)m

LEO project

 吉田隆(Vo.)、喜志堅(Gt.)、岩城保夫(Ba.)、角谷考宣(Dr.)の4人でGRAND FUNK RAILROADのカバー。これがまたカッコ良くってねえ…DEEP PURPLEやRAINBOWのカバーを歌うことの多い吉田レオさんだけど、それ以上にこっちの方が見事にはまってるように思った。GFRの曲はそんなに知らないけど、「HEARTBREAKER」くらいはわかります…井上陽水「傘がない」の元ネタだから(笑)というのは置いといて、ほんまにねえ、こういう泥臭い感じの歌を歌うレオさんも新鮮で良かった。ギターの人も凄くいい味を出してたし、EBONY EYES EXCELLENTからのリズム隊が、いつものギター×2の分厚い音じゃなくこういう適度に隙間のある音だとその実力がくっきりはっきり感じ取れた。

Jill Okagaki&Friends

 いよいよトリ、岡垣正志(Key.)、三宅庸介(Gt.)、宇都宮清志(Ba.)、堀江睦男(Dr.)、濱哲哉(Vo.)でDEEP PURPLEをたっぷりやるセッションバンド。幕が開くなりオルガンに乗りかかって膝グリグリの岡垣さん!しかし、1曲目からいきなり「AND THE ADDRESS」って誰が想像します?1stアルバムの最初の曲、しかもインストですよ?2曲目で濱さんが入ってきて、ようやく想定内?の「SPEED KING」。岡垣さんと三宅さんのソロバトルがもう凄くってねえ…次が「HUSH」で、その次は宇都宮レオさんのベースソロが見せどころの「FIREBALL」という、掟破りの連発。その上に本編最後が「MANDRAKE ROOT」って…5曲中3曲が第1期って、それだけでも異色なんだが、この辺は「実は第1期も大好き」という岡垣さんが好き勝手にやらせてもらったとのことで、ひょっとして一昨年のリベンジ?と思いましたよ。一昨年…ジョン・ロード・トリビュートとは言いながらX-RAYの曲が多かったあの日、私は「きっと岡垣さん、本当はもっとPURPLEやりたかったろうに」と思ってたんだが、この時はまさしく「これを待ってたんですよ!」と言いたくなるくらい、おもくそ深い深い紫の世界を満喫出来た。
 アンコールでは前日ブランニューに出てた千田さんも呼び込まれ、「BURN」「LADY DOUBLE DEALER」という、やっとこさ皆が馴染んでる曲に。それで全編終わったんだけど、7曲で1時間オーバー…凄い聴き応えがあった。

 …まあ、2日間を強引に1回でレポするためにかなり端折ったが、吉田レオさんのMCでは愛弟子であるAZUMIさんに対する深い愛情が感じられたし、岡垣さんからも来場の皆さんへという形で、先日イアン・ペイスと同じステージに立てたことを「若い頃には実現するとは思わなかった夢が叶ったし、長く生きてればいいことがある」という言葉が贈られたが、特にそれは彼女に言いたかったんだなと思った。
 そう、私も少年時代にいじめられたり社会に出てもいろんな苦しみを味わって、生きることが辛いと何度も思い、今だってそう思ってる。でも、今まで生きてきたおかげでTERRA ROSAもVOW WOWもその復活を拝めたし、昔は雲の上の存在だった人たちと接することも出来、それがとても幸せだと感じてる。
 それに、人は「その時」が来るまでは死ねないようになってらしい…それぞれに役目があるから生かされているんだと。私のこんなレポでも評価して下さる方、元気づけられる方が多くいらっしゃるようだし、ならばそれも私に与えられた役目なんだなと。

 私は以前AZUMIさんに「パンドラの箱から災厄が飛び出した後に残ったのは『希望』…貴方ならこの苦難を乗り越えられるはずです」との言葉をひねり出して贈ってたが、エレベーター前の寄せ書きには何も書けなかった。吉田レオさんと岡垣さんにはとてもかなわないと思ったので。でも、今この場で書きます。
 
 「10月にアライブというパンドラの箱は台風という災厄を吐き出したけど、12月に希望を残してくれた。そしてその希望はこうして大きく花開いた。待ってくれた人が大勢いる貴方は幸せです。まだまだ困難な道は続くだろうけど、希望を胸に抱いて精一杯生きて、歌い続けて下さい!」

 当日は話らしい話が出来なかったので、この場をお借りして。

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