まずは落語で言うところの「枕」から…
「日々ロック」コミックス最終巻の後書きで作者がいいことを書いていた。
「日々ロックは漫画的面白さというよりも、漫画でどれだけロックを鳴らせるかという無謀な挑戦をし続けた作品だった。だからライブシーンには時間がかかったし、歌詞の内容やバランスにも気をつかい、試行錯誤の連続だった。僕と同じように読んだ人…いや聴いた人の人生を変えるつもりで描いていた」
私の考えに結構近いかもしれない。私はレポする対象の出演者を知らない人にも「読み物」として楽しめることを考えながら、いかに文章だけでその出演者の音を体感させられるか、それに苦労してるんです。曲目はわかる範囲で文章に埋め込み、わからなくても雰囲気が伝わるように、だから書いてる最中はもう1回ライブをその場で観てる気分になって書く。だから時間もかかるし、書き終えた後の消耗も大きいわけで…
私の文章で人生の変わる人がいるとは思わないけど、その時その時のライブがいかに良かったかが伝わって、そしてそのバンドなりソロでやってる人なりに興味を持つ人が増えて注目度がアップして、更にはシーン全体が盛り上がるのに少しでも貢献出来たら幸いと思っています。
私の文章で人生の変わる人がいるとは思わないけど、その時その時のライブがいかに良かったかが伝わって、そしてそのバンドなりソロでやってる人なりに興味を持つ人が増えて注目度がアップして、更にはシーン全体が盛り上がるのに少しでも貢献出来たら幸いと思っています。
そして本題。
近頃私が敵対視している例のバンド(もどき)ですが…
聴かず嫌いで何も知らないままに文句だけ言ってるのはフェアじゃないだろうと、一応YouTube覗いてみたりしてるんですね。
でもやっぱり、何も心に響いてこないし、何であれだけウケてるんだかますますもって不可解になってきました。あんなのがロックの進化形だの未来形だの言われるとゾッとします。
で、日産スタジアムをいっぱいにしたという悪夢(笑)の2日間について書かれた雑誌のレポも立ち読みしてみたんです。
そしたらまあ、書いてある内容はステージセットや演出についてばかりで、肝心の音楽についてはほとんど触れられていない。書いてあっても申し訳程度で、読んでて熱くなるような感覚は一切ありませんでした。
聴かず嫌いで何も知らないままに文句だけ言ってるのはフェアじゃないだろうと、一応YouTube覗いてみたりしてるんですね。
でもやっぱり、何も心に響いてこないし、何であれだけウケてるんだかますますもって不可解になってきました。あんなのがロックの進化形だの未来形だの言われるとゾッとします。
で、日産スタジアムをいっぱいにしたという悪夢(笑)の2日間について書かれた雑誌のレポも立ち読みしてみたんです。
そしたらまあ、書いてある内容はステージセットや演出についてばかりで、肝心の音楽についてはほとんど触れられていない。書いてあっても申し訳程度で、読んでて熱くなるような感覚は一切ありませんでした。
私のレポだって、取り上げた対象の歌い手やバンドを知らない人にどんな音楽かをわからせるのは不可能ですが、それでも臨場感や熱気を伝えるのには一役買ってると自負しています。それが感じられないのは、単に書き手の筆力の問題か、やはり彼らのやってることに中身がないからか…
私の周りにもライブ行った感想を書いてる人は多々いますが、皆さんそれぞれバンドに対する愛情や熱いものが伝わってきますし、その辺は「お仕事」じゃなくて好きで書いてるからこそってのがわかりますよ。
私の周りにもライブ行った感想を書いてる人は多々いますが、皆さんそれぞれバンドに対する愛情や熱いものが伝わってきますし、その辺は「お仕事」じゃなくて好きで書いてるからこそってのがわかりますよ。
それにしてもあのレポはひどかったなあ…
私もプロのライターの文章はよく読みますよ。FBでもお一方つながって頂いてますし。そういう人たちの文章を参考にしてきて、でも真似にならないように極力評論家的な表現は避け、ある意味プロレスの実況中継みたいな文章にしてみたり、そういう試行錯誤をして今の私独自の文体があるんです。
そりゃ的外れな表現があったり細部に間違いがあったりもしょっちゅうです。でも明らかに私より表現力がないと思うプロの人もいっぱいいますよ。「あれなら俺の方がもっとマシなこと書いたのに」と思うこともしばしばです。私なんかにバカにされないように、ただ事実を淡々と書くだけじゃなくてその場にいるような錯覚を起こすくらいのものを書きましょうよ。
そりゃ的外れな表現があったり細部に間違いがあったりもしょっちゅうです。でも明らかに私より表現力がないと思うプロの人もいっぱいいますよ。「あれなら俺の方がもっとマシなこと書いたのに」と思うこともしばしばです。私なんかにバカにされないように、ただ事実を淡々と書くだけじゃなくてその場にいるような錯覚を起こすくらいのものを書きましょうよ。
そう、プロも素人も関係なくセットリストからその場で起きた事実をただ正確に書くだけでは臨場感は伝わってきません。多少荒っぽっくても熱のこもった文章、それが第一ですね。
それに私、エンタメ性重視でセットや演出に凝ったライブのレポが苦手なんです、実は。だから赤コパ(赤坂タカシとニューコパカバーナ)は「どうやってこれを表現したらいいんだ?」と悩んでスランプに陥ってしまったし(いやバンド自体のやってることは非常にユニークだし見て聴いて楽しいんですよ)、Gacharic Spinも水樹奈々もどんどんエスカレートする演出の表現に筆力が追いつかず、最近は書くことすら最初から諦めてる状態です。やはり私には歌と演奏(と話)で勝負してる人たちの方が合うんだろうなあ…ま、話の方も危ない内容は割愛だらけで何のことやらわかんないと思いますが(笑)。
そして問題のバンド(もどき)ですが、やはり私の文章みたいに独自のものを確立するにしても先人の築いてきたものを学ぶということが決定的に欠けていると思います。真似だけでは新しいものは出来ないが、最初は真似でも「違った表現をしてみたい」となって個性を確立するのが本当じゃないですか?全く何もないとこから出てくる個性なんかありませんよ。
それに演出にばかり頼ってるというのも問題です。音楽を強く印象付けるための演出ならいいですが、彼らの場合どうも演出ばかりが先に立ってるような気がします。それじゃ本末転倒です。
ま、こういう連中の天下が長く続かないことを祈るばかりです。
それに演出にばかり頼ってるというのも問題です。音楽を強く印象付けるための演出ならいいですが、彼らの場合どうも演出ばかりが先に立ってるような気がします。それじゃ本末転倒です。
ま、こういう連中の天下が長く続かないことを祈るばかりです。